眠っている資料を発掘する
−歴史班−
〔取材・構成(まち博情報発信班:藤山泰宏)〕
 
樋口さんに活動の目的をおたずねしました。

広い意味で言えば、歴史班は、萩の町に眠っている歴史資料を発掘、発見する活動をしています。今やっているこ

とは、明治以後の資料、活字になった資料を整理し、目録を作って、利用しやすいように整理しています。博物館の
収蔵資料ですから、展示用の資料とか、調査研究に役立てるようにします。
 
これまでに、襖の下張り文書の発掘作業の過程で貴重な資料が出てきたそうですが
はい、木戸孝允(桂小五郎)の手紙の下書きが出てきましたが、NPOの活動発表会で公開しました。
 
続いて班の活動の様子について、班長(吹上)さんにおたずねします。
班のメンバーは10人で毎月第二金曜日と第四金曜日に集まって、襖の下張り剥しや明治以後の資料の整理とそ
の目録作りの作業をしています。今やっているのは、浜崎の山中家にあった引札の整理をしているところです。
 
班員Oさんから、作業中の感想をお聞きしました。
こういう古い引札(広告)などを見ると、当時の衣食住の流れが分かります。これは明治の終わりから大正のもので
す。ものによって興味の対象が変わってきます。これは、海産物ですから、食の流れが分かってくる。どれぐらいの
規模での商売か、繁盛振りが分かります。当時の越ヶ浜や浜崎の商店の様子がよく分かります。
 
班員Fさんより
襖の下張りから出てくる資料が十分に読めないという事が、何より残念で仕方がない。全部読めないにしても、そ
の内容のあらましが掴める読解力が身につくと大変楽しいのだがと思ったりしている。“慣れ”によって、そういう力
をつけたいと毎度頑張っているところです。
 
最後に班長さんより
古い襖が少なくなって困っているところです。皆さんのうち、古い家の壊体で、江戸、明治あたりの襖が反古にされ
る様な情報があったなら、是非ご一報をお願いしたいと思います。まだまだ、萩内外(郡部も含めて)、長門の範囲
で襖の情報が可能性として十分にあると思われますので、その節は是非お知らせ下さる様お願いします。 
 
活動風景を写真でご紹介します。
打合せ中の皆さん
引札の一部 1
引札の一部 2?
(左)打合せ中の皆さん
(真ん中)引札の一部 1
(右)引札の一部 2 
引札の一部 3
山中家との取引相手の住所や商店名を記録しているところ 1
(左)引札の一部 3
(真ん中)山中家との取引相手の住所や商店名を記録しているところ 1
(右)同 2
 
(左)同 3
(右)同 4